伊豆急8000系の記録

先日、㈱東急パワーサプライ主催の、伊豆急線内団体列車に乗車する機会があり、
伊豆急8000系の資料収集をするには絶好の機会でしたので、
備忘録もかねて、参加時の記録を綴っていきたいと思います。
団体列車は伊豆高原駅始発のため、まずは自宅から熱海駅を目指します。
伊豆高原駅改札前に11時集合のため、乗車の東海道線もなかなかの早い電車でしたが、
熱海駅までそこそこな乗車客がいました。
熱海駅に着くと、反対側ホームにいつものように8000系が出迎えてくれました。

熱海からの乗車電はTA5編成+TA7編成です。普通伊豆急下田行き、5634M。
東海道線から相当な客が流れ込んできて、これを逃すと30分待ちなのでかなりの混雑です。(^-^;
東海道線との接続時間もかなり短かったので、資料写真は殆ど撮影できず…
爆音とともに伊東線を進み、高い乗車率を維持しながらそのまま伊豆急行線に入ります。
伊豆高原駅では熱海寄りの編成の切り離し作業が行われました。

左:モハ8152(デハ8723・7-2次車)
右:クハ8015(クハ8023・3-1次車)


モハ8152(デハ8723・7-2次車)
モハ8152は伊豆急に譲渡された唯一の8500系です。
側面が大型行先ながら車側灯付近でコルゲートが途切れる形態は、狭義の8000系では製造されなかったので、
一番の判別ポイントとなります。

また、パンタグラフ直下の側面には無理やり車側灯が増設されており、
これは8500系には設置されていなかったブレーキ不緩解表示灯を、
伊豆急転用改造時に設置したものと思われます。
東急時代に8000系に組み込まれていた8500系中間車は、この車側灯がない状態で走っていたのでしょうか。

クハ8017(クハ8015・2次車)
初期の8000系の側面は行先表示器ではなく種別点灯器だったため、
先ほどの8500系と比べると表示器が小型です。
クハ8017は2次車のため、屋根上全体にわたるランボードがありません。

モハ8205(デハ8116・2次車)

クハ8017(クハ8015・2次車)
伊豆急8000系のパンタグラフはざっと見た感じですと、剛体架線対応型で統一されているようです。
種車がみなとみらい線直通を見据えて交換されていたので、当然かもしれませんね。
一部クーラーは補強板付きであることに注目です。

クハ8017(クハ8015・2次車)
更新時に増設されたアンチクライマーには、屋根上に上がる際のすべり止めが貼付されていることに初めて気が付きました。
無装飾の更新車顔は伊豆急独自で、これはこれで格好いいと思います。
隣にも無装飾の8000系が…(今回の主役です)
切り離されたTA7編成を嘗め回すように見ていると、対向に個人的な推し編成、TB4編成がやってきました。

左:モハ8254(クハ8033・4次車)
右:クハ8005(クハ8024・2次車)


モハ8104(デハ8157・12-3次車)
特に中間のモハ8104は、8000系の初期の軽量ステンレス車の姿をそのままとどめている大変貴重な車両です。
張り上げ屋根は長野電鉄8500系や秩父鉄道7000系でも見られますが…

側面の行先表示器が非軽量車と同じ位置にあるほか、
登場時は布屋根だった名残で屋根肩のキャンバス押さえが目立ちます。
今回は乗車できませんでしたが、車内の座席袖仕切りが非軽量車仕様であったりと、
まだ軽量車の仕様が固まる前に登場しており、これらは現在このモハ8104でしか見られない特徴です。
(こちらの記事でも軽く触れています)
この車両が無装飾になったのはとても嬉しいです。
TB4編成+TB5編成の6連はすぐの発車で、じっくり観察ができなかったので、
とりあえずモハ8104だけでもと、急いで記録しました(笑)

伊豆高原車両区内の様子です。
残念ながら看板車両である2100系は全車検査中で稼働本数0のようでした。
3000系が馴染んでいるのは、東急車輛製造が設計に関わっている故でしょうか。
209系も好きな鉄道車両の部類には入りますが、他車が他車なので、
わざわざ伊豆急まで来て乗りたいとは思いません(笑)
伊豆高原駅に来たからには、拝まなくてはいけない車両がいます。


クモハ103。毎回見に来ますが、その度に塗装が劣化している気がします。
非公開で良いので、せめて向かいの建屋に収納してほしいところです…
1960年代初期の東急車輛顔はいつ見ても良いですね。
親戚を挙げるとしたら、東急6000系、南海6000系、京急1000形、台鉄DR2700型あたりでしょうか。
長くなってしまいそうなので、一旦ここで区切ります…
(2025.9.1)
