東武の車両
東武8000系東上線(未更新)
東武9000系
東武8000系東上線(未更新)…鉄コレの8173F8R+8564F2Rの10Rがベース

東武8000系は私が特に好きな車両の一つです。
東武らしくMT比1:1の経済的な編成ながら、ふかふかの座席、程よく衝撃を和らげてくれるミンデン台車(特にFS056・FS356)、
当時の直流モーター車にしては、圧倒的な車内の静粛性など、乗ってみると、東武がいかにこの車両に力を入れていたかが分かります。
某Pediaには「私鉄の103系」などと言われるとの記載がありますが、上記特徴はいずれも103系とは正反対であり、共通点は両数が多いという事実のみです。
マニアックな人ほどこの表現には懐疑的になるのではないでしょうか。
私もそのうちの一人であり、国鉄103系と東武8000系の両方を徹底的に呑んでいる身としては、
内容の薄っぺらい非常にナンセンスな呼称だなと思います。
愚痴気味になってしまったので、模型のご紹介に移ります…
わが鉄道のこの東武8000系は、2019年に発売された鉄コレ製品をベースに、Nゲージ化を行ったものです。
冒頭の写真の通りただのNゲージ化だけでなく、ライトの点灯化をはじめとした細部加工を行っており、
他の鉄コレと同様、元の造形の良さを生かしつつ、「脱鉄コレ」を目指したものです。
ライトユニットはいつもお世話になっている、イズムワークス製です。

ホロ付きのクハ8400と、ジャンパホース付きのクハ8100の並び。
どちらも甲乙つけがたい、いいお顔をしております。
連結器周りの機器はサードパーティー製のTNカプラー取付可能なものを設置しています。
クハ8100のジャンパホースは、造形と色が似ているKATOのキハ58用を穴あけして装着しました。
屋根上のアンテナは、付属品だとすぐ折れてしまうのでGMのATCアンテナに交換し、おでこの識別灯は付属品です。
識別灯は少し上部をやすってあげると、ランナー切除部が目立たなくなります。

冷房装置は圧倒的に見た目がよい、KATO製に交換しました。
同業者が多すぎて品薄に悩まされているASSYパーツですが、大阪所在の模型店に問い合わせたら、まだ在庫があるとの連絡があり、
はるばる西の地からやってきたクーラー達です(笑)
天面のファン部についてはかなりデフォルメが効いており、墨入れも容易ですが、
側面メッシュについては非常にモールドが繊細であり、なかなか墨が定着せず苦労しました。
流し込むというよりは、塗ってはみ出した部分をつまようじで擦り取るという作業だったと思います。
とにかく、気が遠くなる作業でした…

東武8000系の台車は1974年製までの車両(FS056・FS356)とそれ以降の車両(FS096・FS396)とで異なり、
当製品はプロトタイプは8連が後者、2連が前者となっています。
製品はボディが艶消しのため、戸当たりゴムは非ふき取りタイプのガンダムマーカー極細で墨入れしました。
黒ゴムはセイジクリームのボディに非常に映えるので、効果は抜群だと思います。
法則性が分からない東武特有のドアステッカーも、ありがたいことに最近インレタが発売されたので、しっかり再現しています(笑)

通称"東武顔"を並べると壮観です。
わが鉄道では、今日でもセイジクリームが標準塗装の1つとして活躍中です(笑)
(2024.12.28)
東武9000系…鉄コレの9101F試作編成を大幅グレードUP

大阪へ初めて撮り鉄旅行に行ったときに、たまたま暇つぶしに向かった梅田の某チェーン模型店で購入しました。
実はこの商品を見かけたのは初めてではなく、購入の半年ほど前、秋葉原の同じチェーン店で見かけていたのでした。
10両、外箱付き、走行化済みで破格のプライスでしたが、当時財布がピンチだったので、次来た時置いてあったら買おう!と決め、その日は買わずに帰ってしまいました。
そして次来た時にはすでに時遅し…在庫から消えており、ひどく後悔したものです。
ところがどっこい、旅先の大阪の模型店でまさか同じ商品が棚に置いてあるではないですか…!
しかも値札が貼り替えられ、さらに値下げされており、気づいたらレジに向かっておりました(笑)
そんなこんなで縁があって購入した東武9000系鉄コレ現行仕様ですが、とにかく出来が良いです。
唯一無二な何とも言えぬ左右非対称顔…額縁スタイル…側面のコルゲート…赤過ぎず紫過ぎない東武マルーンの帯色…すべて実車のイメージ通りです。
ですが、加工派の性でしょうか、カッコいい鉄コレを見てしまうと、「弄ったら鉄コレに見えなくなるのでは?」と現状に飽き足らなくなってしまうのです。
というわけで、こてこてに弄っております(汗)

前面の連結器周囲は、有志の方作成の3Dパーツを装備。
こんな精密な部品が1編成分数千円で買えてしまうのですが、10年前では考えられないことです。
スカートの無い車両は、連結器周りのごちゃごちゃ感が、模型の顔を決める重要な要素になってくると思います。
なお、3Dパーツの塗装には、タミヤのニュートラルグレーを用いています。この色は、床下機器から屋根上機器まで使える有能色です。

我が鉄道の標準装備であるドアゴム墨入れとドアインレタ貼付ももちろん施工しています。ドアインレタは細部の印刷が効いている銀河モデル製を、優先席インレタはトレジャータウン製を使用しています。
模型を手にするまで知りませんでしたが、M車とT車でブレーキの形が異なり、それに伴って台車の形状も全く異なります。

屋根上の色合いや艶消し具合は、製品のままでもとてもいい具合なのでノータッチですが、クーラーの側面メッシュはモールドがなくどうしても気になったので、レールクラフト阿波座の東武メッシュステッカーを貼付しています。
貼る作業自体は大したことはないものの、(4か所/クーラー1機)×(クーラー4機/1両)×(10両/1編成)で計160回、同じ作業を繰り返すこととなり、それなりの修行となりました…(汗)
ですが、修行を終えたなりの効果はあったと自負しております!
一方でクーラー上面のメッシュはメッシュのモールドがあるので、簡単に墨入れするだけです。

パンタ周りの雰囲気をパシャリ。幌は、GMの丸形がちょうどいいです。
お気に入り車両ということで、モーターはGMコアレス、全車TNカプラーと少々奮発しております(笑)

注目ポイントの一つであるヘッド/テールライト。いつも通りイズムワークスのライトユニットで点灯化しています。やはり照度がスバラシイ。
完成品並み…いや下手な完成品を凌ぐクオリティではないでしょうか?

購入直後にTwitterに投稿した東武9000系の写真。
カッコいいのですが、やはり、どうしても鉄コレっぽさが先に目立ってしまいます。
違うお店で2度、しかも2度目は旅行中に巡り合ったという思い入れのある模型。脱鉄コレという目標は達成できたのではと感じています。
細部こそ違うものの、東急線内でもぎらぎらコルゲートを輝かせながら爆音をまき散らす東武9000系。皆さんもカッコいい東武9000系をお手元に1編成いかがでしょうか。
(2023.6.10)
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