小田急の車両
小田急1800形
小田急1800形…小田急の混雑緩和に貢献した異色の大型車

小田急初の大型20m車体を採用したのが、この小田急1800形です。
様々な私鉄に存在した国鉄63型の戦後割り当て車両のうちの一つであり、切妻顔、ドア間の小型4連窓、簡易型グロベンなど、
随所に63型の面影が残っておりますが、車体更新にあたって、そのボディを生かしつつ小田急顔をうまくあてはめた、
シンプルながら良いデザインをした電車だと思います。
もちろん私はこの車両の現役時代を知りませんが…

ぺったんこなお顔の感じが伝わってきますでしょうか(笑)
鉄コレ小田急1800形はブラインドパッケージの第9弾と、オープンパッケージの4両セットの2度にわたり製品化されていますが、
わが鉄道に導入したのは後者で、ライトがクリアパーツ化されたほか、両端先頭車のみ前面貫通扉窓が上方に拡大された末期仕様と
なっています。

定例となりつつあるヘッドライト点灯化は、いつものようにイズムワークス製を採用しています。
小田急のヘッドライトは2灯のうちの片点灯が基本ですので、それを再現することとなりますが、
隣接したクリアパーツの完全遮光にやや苦労しました。
加えて、色が透けやすいアイボリー色のボディですので、ボディ裏側の透光対策は必須といえるでしょう。
幸い切妻ボディですので、遮光用の塗料が回りにくい箇所はほぼありません。
パンタグラフはモデルとした実車写真に倣って、KATOのPS16Cを搭載しています。
実車は時代あるいは車両によってPS13、PS16、PT42と様々なパンタグラフを搭載しているようで、
再現にこだわる方は要チェック箇所かと思われます。

簡易型グロベンはKATOの旧国用に交換しています。この形のグロベンは凹部に墨入れをするだけで圧倒的に立体感が出ますので、
ぜひ施工することをお勧めします(笑)
屋根は、わが鉄道で採用が多いタミヤのニュートラルグレーです。

個人的に小田急1800形の好きなポイントは、この側面窓でしょうか。
バス窓を思わせるHゴム付きの二段窓は、他の車両ではなかなか見られない独特なものだと思います。
ボディ色に黒Hゴムも映えており、実用性重視ながら秀逸なデザインだと感じます。



本来はセットのままの4連でのんびり末期の多摩線の末期仕様を再現しようかな、と思っていたのですが、
中古模型店でバラ売りが4両で3,000円ほどで売られているのを見かけてしまい、せっかくならということで追加増備を行い、
ラッシュ時の8連新宿行き急行を再現しています。
ブツ8ということで模型としては壮観ですが、当時の通勤利用者からしたら、通り抜けできないわ、立ちスペースが少ないわ、で
たまったものじゃなかったのでしょうね…(笑)
(2024.12.31)
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