営団・東京メトロの車両
営団5000系
営団5000系…鉄コレの非冷房10両を重点的に加工

幼少期に読んだ電車図鑑に載っていて、一目惚れした営団5000系。
Nゲージでは、だいぶ前にマイクロエースから発売されましたが、お世辞にも5000系の特徴を捉えているとは言えず…
特に広すぎる顔のおでこに、不満を抱いたのでした…
それから時が経ち2019年12月、鉄コレで発売されるというニュースを聞いてびっくり!
ですが、非冷房時代ということでかまぼこ分散クーラーが大好きなTc10354は当初はスルーしていました。
ところが2021年、某通販サイトでたたき売りされているのを目撃し、つい購入してしまったものです(笑)
確か新品で10両6000円とかだったような(笑)
届いた製品を眺めてみたら、噂通り、いや噂以上の出来の営団5000系に、つい惚れ惚れしてしまいました。
そのままでもかっこいいのですが、弄ったら化けるのでは、ということで脱鉄コレを目指して色々な場所に手を加えています。

まず、脱鉄コレの肝となるヘッド/テールライトですが、イズムワークスのライトユニットで点灯化を行っています。このライトが、照度がとても高くかっこよいのです。鉄コレの地下鉄車両には優先的につけてあげようと奮闘しております。(笑)
また、前面ガラスをボナの営団5000系用のパーツに交換し、透明感を向上させています。ただ、本来のガラスパーツにモールドされていたワイパーがなくなってしまうので、同じくボナのワイパーを穴あけの上、装着しています。ここまでやってあげると、つい眺めていてうっとりしてしまう顔つきになります…
ダミーカプラーのスカスカ感が嫌なので前面はTNにしてありますが、実車はもっと機器で詰まっているので、そのうち再現しようと思います。

先頭車の屋根上の様子。付属パーツのJRアンテナは造形が悪いので、GMのEVO103系の部品から引っ張ってきました。台座が屋根に密着する感じが実に気持ち良いです。
屋根はタミヤのミディアムシーグレイ、屋根上機器はGMの灰色9号で塗装し、おとなしめの色でまとめました。
加工と関係ないですが、前面向かって右に設置されたIRアンテナが無骨でカッコいい…
そういえば、左の先頭車の1個めのベンチレータが浮いてしまっていますね(汗)

営団5000系は、後年7両から10両に増車された中間車は設計変更され、見た目が大きく変わっていますが、製品ではそれも丁寧に再現されています。
ドアガラスには世田谷総合車輌センターの営団ドアインレタを使用しています。営団ネコが描かれた懐かしいあのステッカーです。戸当たりゴムにも例に倣って墨入れを行いましたが、モールド形状が二段構造のやや特殊な形をしていて、あまり目立っていません(汗)
ところで、腰板部のコルゲートの段数が従来車と増備車で異なるのですが、これは実車に倣ったものなのでしょうか。(マイクロエース製の営団5000系でも同様に異なっていました)

パンタグラフは鋼体架線対応のGMのPT43Hを採用、銀で塗装の上搭載しています。
幌の取り付け向きを間違えていますが、走行中は目立たないので、ボンドがはがれて取れたら向きを直せばいいかな、と考えています(笑)

台車は5036号のみ乗り心地の良さそうなドイツミンデンを履いており、ほかの9両はSミンデンです。鉄コレですので、おそらく実車とは形状も形式も異なるのでしょうが、雰囲気だけでも表現するか否かは重要だと思います。
全鉄道車両の中でも1、2を争うレベルで好きな営団5000系が、こうした形で製品化されたのに感謝です。
そこまでプレミア化もしていない製品ですので、皆さんもお手元に一編成いかがでしょうか。
余談ですが、この製品のプロトタイプとなった86Fは営団時代に冷房化対象外となっており、このまま廃車になったと思いきや、組み換えの上、東葉高速鉄道に譲渡されて同社1000形に化け、2006年に当形式のラストランを飾り、更にはインドネシアに譲渡されつい最近まで活躍していたという、まさに波乱万丈な人生(車生?)を送っています。
(2023.6.7)
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